人間性回復

滋賀調理男

2010年02月11日 16:01

面倒くさいなぁ・・・と
日々何度も思うことがありますよね。

子どもたちは 『めんどっちぃ』 という言葉をよく口にします。

科学文明はこの 『めんどっちぃ』 ことを楽にしてくれました。
家事育児にしても、機械文明が肉体的負担を楽にしてくれました。

機械文明に加えて、サービス業の発達により、外注することで、
さらに面倒なことを回避出来る可能性が広がりました。

家事代行サービスなんて利用すれば、面倒な家事をする必要も
なくなります。

育児にせよ、少子化対策、子育て支援という大儀名文のもと
早朝から夜遅くまで保育園に預けることが可能になりました。

生活の人間臭い部分を最大限そぎ落とし、楽に便利に
その果てに何をするのかな?

なんか危なくないですか?  そうせざるを得ない人にとっては
ありがたいシステムではあると思いますが・・

コンピューターシステムに多額の投資をして、人材を減らす・・
コストダウンを図る。それが生き伸びる道・・・というのが
正論として、まかり通ってしまう。

面倒なことを省き、より簡単にスピーディーに・・・
目的に到達するためには、人間も何もない・・・

そんな方向に向かう悲しさ・・・

また前置きが長く、少し暗くなってしまいました。

実はこのミュージカルのことを考えれば考えるほど、
やっぱり凄いなぁ~あんなものを一から創り上げるなんて
とんでもなく凄いことで、想像を絶する面倒なことにも思えて
ならないんです。

よしゃぁ! 作ろう! 作りたい人、この指と~まれ!と言い出した人が
一番すごいなぁ~と思います。

とてつもない楽観主義でないと出来ないと思います。

また思い通りに行かないことを受け入れて、柔軟に対応できる
しなやかさと、最悪のことを想定しながらも、コレがだめなら
コレはどうだとか、危機に対する耐性みたいな強さがないと
無理ですよね。

やっぱり凄いなぁ~!

凄いことをスィスィとこなしているような人を見て
「あの人は好きだから・・・」とか
「恵まれているのよ」と
やすやすとコメントする人もいます。

好きは好きでも、その努力と功績の方をもっと評価してあげてよ!
と思います。

脚本を書くのに中村先生は一体どれ位の時間を割かれて、
ストーリーに合わせた音楽を作り出すのに、大町達人先生は
どれほど苦悩されたのか・・
ストーリーと音楽に合わせて、振り付けをするのに、翼ひかる先生は
どれほど頭の中で色んなパターンをシュミレーションされたのか・・・
発声から、歌の指導まで、人々の心に響く声にするまで、松田ひろこ
先生はどれほど苦心されたのか・・・
小学生から67歳までの3世代にわたる大所帯を切り盛りし
お稽古の準備やお手伝いに奔走されたスタッフの皆さん。

そして勿論、あの感動のお芝居とダンスと歌で、人々の心を高揚
させ、うるうるさせ、夢と希望と元気を与えたキャストの皆さん。

めんどっちいことを乗り越えた先には、想定外の感動があり、
人間の温かみとか、人間のつながりとか、人間の美しさとか
人間の可能性とか、人類の希望さえ見え隠れするように
思います。

人間が人間らしく生き、人間らしく生きる実感を得るためには
やはり人間臭い面倒なことを省かずに、受け入れて、しぶとく頑張る
必要があるのかなと思います。

あ~本当にこのミュージカルに出会えて良かったなぁ・・

まだこのミュージカルに出会えていない皆さん!
人間性回復のためにも、現代人の忘れかけている大切な何かを
探り当てる為にも、どうかこの最期のチャンスをお見逃しなく・・・


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              ザ・デビュー『男の料理教室』

    2/14(日)  彦根文化ホール   14時開演

       
               本当に生まれ変われますよ!


BY みぴママ