2010年06月23日 16:59
ザ・デビュー「男の料理教室」のストーリーは、とてもありふれた平凡な
日常を題材として、ミュージカルに創り上げています。
またキャスト及びスタッフの皆さんも、普段は平凡な県民の皆さんで
あります。そんな平凡同士で舞台という別世界を作り上げるというのは
至難の業と言えるかもしれません。
しかしながら、昨年度の公演は想像以上のあらゆる層のお客様に足を
運んで頂き、湖面に投げかけた小石が次々と輪を大きく伝播するように
平凡な人間による平凡なストーリーは、平凡同士だからこそ出来る
何者かを作り出し、市民ミュージカルの裾野を広げるのに貢献したように
思えます。
何気ない日常は、しかしながら、平凡であるがゆえ、見過ごしてしまう部分
が多くあり、そのありふれた中に大切なことを見出し、それらを表現することが
この作品の舞台芸術としての役割ともいえます。
そんな訳で、台本に書かれたありふれたセリフは、一見簡単なようで、
実は平凡なことであるがゆえに見過ごされてしまう大切なエッセンスに
溢れており、それを消化、表現することは、至難の業と言えます。
そこで本年度は劇団で活躍する俳優の先生方を迎え、基礎訓練として、
お稽古の中で演技ワークショップの時間を重ね、プロの先生から
演技のいろはを学び直し、より真に迫る作品作りを目指しています。
その中で、いろはの"い"とも言える 「リラックス方法」というのを、
ご紹介したいと思います。
1. 電気を消し、仰向けに寝て目をつぶり、静かに呼吸、手は横におろす。
2. 顔の力、口の力もゆるめ、目の奥の力を抜く。
★イメージ
湖の水面にプカプカ浮いている。→ 全身の力を抜く。
大地(草原)にねそべっている。 → 太陽で温まった大地を背中に感じ
背中に大地が吸収される感じ
全身が温まる。
3. おへそから下は足先に向かってグンと伸ばす。その後深呼吸。
4. おへそから上は頭の方に伸ばす。その後深呼吸。
5. 3) 4)同時に
6. ゆっくり目を開け、ゆっくり上半身を起こす。
本番前に持てる力を充分に引き出すために、お勧め!
何気ない時間の流れを止めて、リラックスする。周囲から自分を遮断し
ひたすら自分のイメージの世界に浸る・・・左脳で考えるのを止めて右脳優位
の体制作りをする・・・
表現するというのは、イメージすることをカタチにする。
そんな感じでしょうか・・・
普段何気なくしている呼吸も、意識して深呼吸してみると、その深遠なる世界
と腑の働きに気づいたりします。
何気ない呼吸とリラックス法、あらゆる潜在能力や意識の扉では
ないでしようか?
平凡な人による平凡なストーリーは、実はそんな深~いところに支えられて
います!
久しぶりにお見かけした翼ひかる先生。 そのパワフルな存在感はパッと
会場を明るくします。それにしても軽やかによく動く体、ハリのある声・・・
お名前のごとくいつもキラキラです!
何気ない毎朝のお弁当作りにも、その気で意識してすれば
深いものとつながるかも?