2010年02月03日

大切にしたいこと

ところで、このミュージカル、しが県民芸術創造館での3公演でど
のくらいの人を動員したでしょうか?

答えは、ジャン!  2,000人以上の方々がご覧になられました!
連日、超満員で、立ち見の方もいらっしゃいました。
ありがたいことです。

ほとんどの方が、恐ら、く出演者やスタッフとなんらかの繋がりが
あり、楽しみにして見に来たという方も多くいれば、勧められ、ほだされ
半信半疑のまま来たという人もいるでしょう。

どうせ学芸会の延長でしょ・・
男の料理教室?
何作るん?
団塊の世代? あまり興味ないなぁ・・・
もっと華やかなイメージのものなら・・・
忙しいし・・・
家でゴロゴロしてたほうが・・・
子どもたちだけで行かそう・・

と、誘われながら、来ないことを選択した人も多くいたに違いありません。
人生それぞれです。それでいいと確かに思います。

平和で豊かな今の世の中、人生の愉しみは本当にそれぞれです。

「40年間働いて、やっと自分の時間が出来たのに、テレビの前で
ゴロゴロしてて、いいの?」

妻ヒロコさんの台詞は、定年後のお父さんにだけ当てはまるもの
ではなくて、あらゆる人に置き換えることが出来ます。

お料理の食材についても、スーパーやドラックストアをよくよく見回すと
ある驚くべきことに気づきます。
野菜やお肉、魚など、生のものより、加工食品、レトルト、冷凍食品、
インスタント、お惣菜、お菓子などの売り場が占める面積のすごいこと!
買い物をする人々のカゴの中を覗いてみても、あまり生ものが見えない
ことがよくあります。

みんなそんなに忙しいの? 一日24時間一体、何に使うのだろう?
食事の準備をスピーディーにこなして、余った時間は何に使うの?
仕事?趣味?お勉強?それとももしかしたらテレビの前?

世の中色んな不平等は山ほどあるが、ひとつだけ誰にも平等に
与えられていることがある・・・と 「橋のない川」の著者住井すえさん
は言います。それは時間であると。

生まれるということは、死に向かって生きることだと・・・亡き河合隼雄
さんもおっしゃってます。

なにげない時間は、実はかけがえのない時間なんですよね。
私たちの人生はそんな時間の積み重ねなんですよね。

一期一会、色んな出会いを大切にしたいです。
人との出会い、本との出合い、音楽との出会い、そしてこのミュージカル
のような、自分の知人が大切な時間をやりくりしながら、心をこめて
手作りした作品。

大切な時間を割いて、それを見に来て下さった2,000人の方々の心を
大切にしたいです。


BY みぴママ














Posted by 滋賀調理男 at 06:18